投稿の詳細: 制振?制震?・・・

2014/02/12

永続的リンク 09:00:00 ,カテゴリ: 管理人の独り言

制振?制震?・・・

ある会社の営業を受けました。
木造住宅への制振装置の提案です。

装置自体は、油圧ダンパー。その製造は、あのHKS。

クルマのショックをつくる意識で、それでいてその仕様は、長期間、静止状態に近い状況を想定して、シールも工夫して20年保証が出せるということです。

モノチューブ構造(単筒式)を採用する、高級品?
他社の同様な製品は、複筒式だそうです。
モノチューブは、ビルシュタインや自分のRに入れているオーリンズも同じですね。性能を極めれば、モノチューブとすることは必然性なんですよね。


余談ですが・・・
放熱性、容量、過渡特性、軽量化。
これらは、クルマのショックアブソーバーとして求められる条件です。
それも、走行性能を求めるほど、この要求が上がる。
そのためにも、モノチューブが優れているわけです。
そして、クルマの場合は、その素材まで、極めていますね。


R純正のショックアブソーバー
複筒式


Rに現在使用中のオーリンズ(装着前画像)
単筒式



耐震?という目的で設置されるものならば、動き出しの初期減衰立ち上がりも重要。
クルマでいうところの0.3mm/secの動きが重要と同じですね。

ここまでは、あぁ~いいね~となりました。
あくまで、その商品がいいね、です(笑)


本題に入る前に、固有周期の説明を受けました。
一質点系の模型を持ち出して、棒部分の長いもの短いもの、本数を変えて剛性の強弱を付けて、揺らし方(細かく~大きく)でその揺れが異なる点を見せてくれました。
伊達に建設コンサルで橋梁補修補強をやってきておりませんので、解りきってることですが、一般の方々にとっては解り易い説明かもしれません。


木造在来工法であれば、骨組みすなわちラーメン構造なので、このダンパーを入れるのもそれなりに解り易いように思います。
しかし、ツーバイフォーではどう?

ツーバーフォーのお家は、基本、壁構造、箱構造の積み重ねです。
そこへ、ダンパー。
壁を構成するスタッドと頭つなぎとの間に斜めに入れるそうですが・・・
確かに、壁の面内の変形に対して、このダンパーがエネルギー吸収することで軽減させよう?ということは想像できますが
果たしてどこまでを再現しきれているのか、そして、どこまでの耐震性を得ているのか、わからん話で終始しました。


制振という表現自体が、腑に落ちない。

制振? or 制震?

自分が橋梁耐震補強で経験してきた、分散や減衰とは今一つ違うような。



建コン時代の経験を二つほど述べますと・・・

立体ラーメンの道路橋の耐震補強設計では、保有水平耐力法で解きましたが、ヒンジの破壊が進むにつれ、荷重再配分が生じ、どんどん変形が可能になります。
したがって、変位量に制限値(保有水平耐力法にはこの規定がありませんので設計者判断が必要)を設けました。
それは、橋台部のジョイントは破壊されても、緊急車両の通過が困難にならない程度と想定し、150mmと設定した記憶です。パラペット周辺が壊れても、鉄板を敷けば通せるという判断です。補強は、アラミド繊維でおこないました。炭素繊維が主流だった時代ですので、画期的な材料でした。


東名高速道路にある単純桁で5径間の橋梁の耐震対策では、5径間を繋いでしまって、連続桁とした上で、すべての支承を減衰機能を有したゴム支承とすることで橋全体での耐震性を向上させ、途中橋脚の耐震補強を不要とする設計でした。さすがに橋台部分では、その水平力も大きくなりますので、下部工補強を伴いましたが、そこは立地条件からくる施工の容易さという判断もありました。まだ、分散や減衰という考えが出始めたころですので、画期的だったと思います。この解析では、橋梁全体での動的解析をおこなっています。


長々と綴って、何がいいたいのかと言いますと、構造物をどこまで壊すのか、それによってその後の復旧をどう考えているのか、そういったトータルの設計思想を問いたいわけです。大切な設計思想が曖昧なところで軽々に耐震対策と言ってほしくないわけです。



今回の装置を設置する上で、限界状態設計をやっているといってましたが、それがどのような設計手法が取られているのかわからん話でした。保有水平耐力法や動的解析手法というなら、まだ、わかるのですが・・・
少なくとも、震度法ではなさそうでした(笑)


そこんとこを教えてくれと言いましたが、叶いませんでした。
建築設計は、外注だとかで。。。
社名にコンサルタントと入っているので、自分が22年間在籍した建設コンサルタントと同じと思っちゃいけないのでしょうか?せめて、コンサルティングできるだけの知識武装を望みたいですが、技術屋ではない人には無理なのかな・・・
人って、文系も理系もないと思うんですね。思考回路の問題であって、何事にも興味をもつこと、そして疑問を持ち続けることが、その後の人生の糧になるって思いますが如何でしょうか。


ということで、

彼らの宿題となって持ち帰ってもらいました。
どんな回答があるのでしょうか。




そういえば、今、思い出しましたが、制振、クルマでもありますね。
ZやRでも採用された、某YAMAHA製のアブソーバー。
パフォーマンスダンパーって言ったかな?
その後、いろんなクルマに採用されましたが。
クルマに生じる様々なねじれ、振動、これを抑制するために取付けたはず。
乗り味が変わると聞いた記憶ですが、変形性能の変化まで至ってる?
机上だけ???識者の方々、教えてください。


更なる余談ですが、HKSの意味。
Hの長谷川さんやSのシグマオートモーティブといったことを、彼らは知りませんでした。残念。あぁ、Kの北川さんは、伝え忘れました。




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